「気づいたら、また同じことで落ち込んでいた」「分かっているのに、つい反応してしまう」——そんな経験はありませんか。
今回は、タフティの「2つのスクリーン」という考え方から、ぼくたちが現実に振り回されてしまう理由と、そこから抜け出すための「気づきの中心点」についてお話しします。
前回は、「ぼくたちが見ている現実は、パラパラ漫画のようなものである」という、ちょっと衝撃的な話から始まりました。
今回は、そのパラパラ漫画を、ぼくたちが普段どのように見ているのかを掘り下げていきます。
🎬 現実は「パラパラ漫画」——前回のおさらい
🎞️ スクリーンに映った現実は、すでに過去
ぼくたちが見ている現実は、パラパラ漫画のようなもの。
言ってみれば、映画のスクリーンみたいなものですよね。
そのスクリーンに映し出された、ぼくたちが「現実」と思っている現象は、すでに映し出されているものなので、過去のことなんです。
だから、そこを何とかしようとしても、うまくいきません。
これが、前回の衝撃的なスタート地点でした。
もう少し言うと、ぼくたちはVRゴーグルをつけて、本当にスクリーンを見ているような状態。
こういう怪しい世界を少しかじったことがある方なら、「現実は3次元のホログラムである」という話を聞いたことがあるかもしれません。
まさにそういうものだ、ということのようです。
😴 目を開けているのに「眠りこけている」?
📱 朝イチのスマホは、完全に自動操縦
現実創造メソッドの要諦は、自分たちが無意識でやっていることを、いかに意識的にするのかということに尽きます。
しかし、タフティの言葉を借りると、普段のぼくたちは「夢の中でも起きていても眠りこけている」状態なんです。
この「眠りこけている」というのは、無意識に行動してしまっている、ということ。
たとえば、朝起きていきなりスマホを触ってSNSを見る。
これはもう、完全に自動操縦ですよね。
🛌 「眠り」の定義は、目を開けているかどうかではない
面白いのは、タフティの「眠る」という定義です。
物理的に目を開けて起きている時間と、眠って夢を見ている時間は「同じ」だとタフティは言います。
大事なのは意識的であるかどうか。
目を覚ましていようが、眠って夢を見ていようが、その区別は関係ないんです。
これは、なかなか面白い視点ですよね。
そして、夢も日々の現実も、映画の1コマ1コマのようなもの。
パラパラ漫画のそのコマは、本当はコントロールできる。
これがつまり現実創造なんですが、ぼくたちはそれをしていない。
自動操縦状態になっているんですね。
じゃあ、なぜぼくたちは自動操縦状態になってしまうのか。
タフティは、その理由を「2つのスクリーン」という考え方で説明してくれているんです。
🖥️ VRゴーグルには「2つのスクリーン」がある
自動操縦状態は、タフティが「眠りに落ちている」と呼ぶ状態で、自動的、あるいは反射的に行動してしまう状態のこと。
では、普段のぼくたちは何を見ているのか。
実はこのVRゴーグルには、内部スクリーンと外部スクリーンの2つがある、とタフティは言います。
🔭 外部スクリーン——外側の現象につられて反応する
外部スクリーンは、自分の内側にはまったく目を向けず、外側ばかりを見てしまう状態です。
外側の現象につられて、反応してしまうんですね。
たとえば、朝起きて何も考えずにスマホに手を伸ばし、SNSをチェックして、暗いニュースを見て嫌な気分になる。
これは外部スクリーンだけに意識が行ってしまって、その刺激にそのまま反応してしまっている状態。
思いっきり「自動操縦」ですよね。
🌀 内部スクリーン——自分の内側にこもってしまう
一方、内部スクリーンは、その逆。
自分の内側に入り込んでしまって、周りのことがまったく見えなくなる状態。
考え事にふけったり、引きこもってしまったりする状態ですね。
たとえば、朝起きた時に昨日の嫌な出来事をすぐ思い出して、また怒りがこみ上げてきて、朝一番に取引先へ送るメールがものすごくぞんざいになってしまう。
これは内部スクリーンだけに意識が行き過ぎて、そこから来るマイナスの刺激に反応してしまっている状態。
これも思いっきり「自動操縦」ですよね。
💡 「意識を向ける」ことが、現実を選んで光を当てること
外部と内部、どちらのスクリーンに偏っていても、思考や行動がそれにつられて自動的、反射的に反応してしまう。
これがぼくたちの日常ではないでしょうか。
だから、タフティは「あなたは思考も行動もコントロールできていない」と言うのです。
ここで、「意識を向ける」ことの意味を考えてみます。
ぼくたちの脳は、ものすごい量の情報を受け取っているそうです。
ところが、実際に処理しているのは、そのうちのごくごく一部だけだと言われています。
脳が、その膨大な情報の中から何を処理するのかを選ぶ。
これが、パラパラ漫画のコマに光を当てるという行為です。
そして、どのコマに光を当てるかを決めることが「現実をつくる」という行為なんです。
それなのに、ぼくたちは何も考えないと、自動的に反応して、そのコマに光を当ててしまう。
だからタフティの言うように、ぼくたちは思考や行動をコントロールしているように見えて、実は全然コントロールできていないんです。
🎯 解決策は「気づきの中心点」に立つこと
🧭 外にも内にも偏らず、その「間」に来る
では、どうすればいいのか。
タフティは「気づきの中心点に立ちなさい」と言います。
外部スクリーンに偏っても、内部スクリーンに偏ってもダメ。その間に来てください、ということです。
タフティの言葉を借りると、眠りに落ちている状態とは、
自動的に、あるいは反射的に行動する状態で、意識は外部か内部のスクリーンに向けられている。この状態では無力であり、起こっていることはもちろん、自分自身さえコントロールできていません。(「タフティ・ザ・プリーステス」P14)
ということです。
だから、目を覚ますには
内と外のスクリーンから意識をそらし、「気づきの中心点」に意識を向けなければなりません。(「タフティ・ザ・プリーステス」P15)
ということなんですね。
やり方としては、物理的に「自分の顔の中心あたりに意識を向ける」といいそうです。
「気付きの中心点」は、自分の考えていることと、周りで起こっていることを、同時に観察できるポイントになるのです。
👀 「もう1人の自分」を出す=メタ認知
この「気づきの中心点」を別の表現で言うと、「メタ認知」ではないかと思います。
「自分を見ているもう1人の自分を出す」ということですね。
外側の現象か、自分の内側か、どちらかに偏っている見方を、両方を俯瞰して見られる位置に持っていく。
まず、その「気づきの中心点」に自分を置くことが、最初の一歩なんです。
⚠️ 「気づきの中心点」を離れたままだと、どうなる?
もし、「気づきの中心点」に立たないままだと、どうなるのでしょうか。
タフティはこう言っています。
あなたは意識をしだいにスクリーンの中間地点ではなく、どちらかのスクリーンに向けるようになります。最終的には、あなたは意識をコントロールすることをやめ、意識は自分勝手に漂います。そして、あなたは常に無意識の状態に陥るのです。
この状態では、効果的な行動ができません。だまされ、なじられ、脅され、奪われ、殴られることさえあります。適切な対応ができないのです。あなたは常に劣等感に悩まされながら、外的な状況に左右され、幸運を追い求めます。(「タフティ・ザ・プリーステス」P17)
なかなか厳しい言葉ですよね。
🤲 自分の力を、外側に明け渡してしまう
「気づきの中心点」に立たないということは、結果的に無意識に反応することにつながります。
それは、要するに、外側の現象や外側の誰かが何かをしてくれるのを待つ、ということ。
つまり、自分の力を他人に明け渡すことになってしまうんです。
現実創造の要諦は、個人に力を取り戻す「エンパワーメント」です。
ですから、誰か強い人に、無力な自分を助けてもらう。そう願っている間は、現実創造はできないんです。
これはある意味、厳しい話ですよね。
人に頼ってはダメで、自分でやれと言われているわけですから。
「自分なんか全然力がないので、自分でやるのはめちゃ大変」と、ぼくたちは刷り込まれてきました。
でも、そうではありません。
ぼくたちは一人ひとり、現実を創造する力をちゃんと持っている。
ただ、「無い」と思い込まされてきて、しかもやり方を間違って教えられてきたから、難しいと感じてしまうのではないでしょうか。
ぼく自身も、まだ完全に体得したわけではありません。難しいと感じることもあります。
だから、タフティを通して一緒に学んでいけたらなと思っています。
💪 「意識的」になるのは「脳の筋トレ」
とは言え、脳はすぐにサボってしまいます。
「気づきの中心点」に立つには、「意識的」になる必要がありますが、それは脳の体力を使うので面倒くさいんです。
流されているほうが、ずっと楽ですよね。
だからこそ、自分の力を取り戻していくこと、自分で自分にちゃんと力を与えていくことは、「脳の筋トレ」なんです。
その筋トレの仕方が、今まで間違っていた。
だから、効果的な筋トレ方法を、タフティが教えてくれているんです。
そして、その一丁目一番地が、
- 意識を無意識に持っていかれないようにすること
- 反応する方向(無意識)に持っていかれないようにするために、自分の意識を気づきの中心点に持っていくこと
ということなんです。
📝 まとめ
ぼくたちが現実に振り回されてしまうのは、意識が外部スクリーンか内部スクリーンのどちらかに偏り、自動的・反射的に反応してしまっているからでした。
解決の第一歩は、その中間にある「気づきの中心点」に意識を置き、自分の考えと周りの出来事を同時に観察すること。
それは、自分の力を取り戻すための、脳の筋トレのようなものです。
- 🎞️ ぼくたちが見ている現実はパラパラ漫画。映し出された現象はすでに過去なので、そこを直接どうにかしようとしてもうまくいかない
- 🧩 現実創造の要諦は「無意識にやっていることを、いかに意識的にするか」
- 😴 タフティの「眠り」とは、意識的でない自動操縦状態のこと。目を開けているかどうかは関係ない
- 🔭 外部スクリーン:外側の現象ばかり見て、つられて反応してしまう(例:朝イチのSNSで暗いニュースを見て落ち込む)
- 🌀 内部スクリーン:自分の内側にこもって、マイナスの刺激に反応してしまう(例:昨日の怒りを引きずって、ぞんざいなメールを送る)
- 💡 脳が膨大な情報から何を処理するか選ぶことが、「パラパラ漫画のコマに光を当てる」こと。それが現実をつくる
- 🎯 解決策は「気づきの中心点」に立つこと。顔の中心に意識を向けることがトリガーになる
- 👀 気づきの中心点とは、自分を見ているもう1人の自分=メタ認知。内と外を同時に俯瞰できる
- 🤲 無意識のままだと、自分の力を外側の誰かや何かに明け渡してしまう。現実創造の要諦は個人のエンパワーメント
- 💪 意識的であり続けるのは脳の筋トレ。やり方を間違って教えられてきただけで、誰にでも力はある
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