「人生はだいたい恥ずかしい選択を選んだ方が正解なんだよ」
最近、漫画アプリで読んだ作品に、こんなセリフが出てきました。
これが、なぜかぼくにすごく刺さったんです。
というのも、今のぼく自身が、まさに「もう少し恥ずかしさを乗り越えないといけないな」と感じていたからです。
お客様へのメッセージが、なぜか自分にも刺さる
ぼくは「プログラミングのできる占い師」なので、タロット占いも、けっこう頻繁にやっています。
そこで、お客様のご相談を受けてカードを展開すると、カードを通じて、その方に必要なメッセージを読み取ることになります。
もちろん、メッセージを受け取るのはお客様です。
ところが最近、お客様に向けてお伝えしているはずのメッセージが、巡り巡って、ぼく自身にも必要なものだったと気づくことが増えてきたんです。
これが、ユングが提唱した「シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)」というやつなのか〜という感じ。
怪しいスピリチュアルの世界では、自分が進もうとしている方向に向けて、必要な出来事やメッセージが現れるという考え方があります。
森羅万象そのものに何らかの意思があるのだとしたら、日常の出来事を通じて、「こっちの方向やで」と教えてくれているのかもしれない。
もちろん、すべての出来事に特別な意味があるかどうかはわかりません。
でも、後から振り返ってみると、「あの出来事があったから、今こうなっているんだな」と感じることってありますよね。
漫画アプリで見つけた、妙に気になる一言
ぼくは、仕事の合間に漫画アプリを読むのが好きなんですが、最近、コミックDAYSのアプリでランキングで『まだ君を見上げてる』という漫画を見つけたんです。
どんな作品かというと、高校時代、漫画が好きなオタクの男の子と、いわゆるカースト上位の女の子が関わるところから始まります。
周囲から見れば目立たない存在だった漫画オタクの男の子に、カースト上位の女の子が関心を示し、少しずつやり取りをするようになる。
なかなか現実にはなさそうな設定ですよね。
その後、2人は卒業して離れ離れに。
男の子は漫画家を目指していましたが、なかなか大成せず、夢を諦めて実家に戻ってきます。
一方、女の子もある出来事をきっかけに地元へ戻り、そこで2人が再会する。
そこから、それぞれが再生していくというような話なんです。
その漫画の中で、女の子が男の子に向かって、こんなセリフを言うんです。
人生はだいたい恥ずかしい選択を選んだ方が正解なんだよ。
この言葉が、ぼくには強く刺さったんですね。
漫画家になるには、自分の恥ずかしい部分も出さなければならない
主人公の男の子は、漫画家を目指していました。
しかし、思うように結果が出ず、夢を諦めています。
そんな彼が、女の子との再会をきっかけに、もう一度漫画を描こうとするんです。
「お前が面白いと思ってもらえる漫画を書きたい」
そう考えて、再び挑戦しようとします。
ただ、漫画や小説というものは、自分の恥ずかしい部分をさらけ出す必要がありますよね。
人にはあまり見せたくない欲望や、少し汚い感情。
綺麗な部分だけではなく、できれば隠しておきたい部分まで含めて、自分の中にあるものを表現していく。
そうやって出したものに、読者が共感したり、面白いと感じたりすることで、作品としての魅力が生まれる。
主人公の男の子は、そのことに気づいていきます。
自分の恥ずかしさや惨めさを乗り越えられるかどうか。
それができないから、みんな苦労している。
同期でデビューできた人たちと、自分との違いはそこにあるのではないか。
そんなふうに考えるわけです。
そして、再会した女の子をモデルにして、自分の恥をさらけ出す覚悟で漫画を描こうとします。
この展開が、今のぼくにめちゃ刺さった。
まさに、ぼく自身のことだったんですね。
アラフォーから始めたプログラミングが、最初はコンプレックスだった
今でこそ、ぼくは占星術やスピリチュアルを扱っています。
でも、8年ほど前に起業したときは、プログラミングで起業しました。
今でもプログラミングはやってますが、じゃあ、ぼくは元々プログラマーだったのかというとそうじゃない。
もともとは金融マンだったんです。
プログラミングを始めたのは、アラフォーになってから。
20歳くらいからプログラミングをやっている人と比べれば、経験年数は全然違いますよね。
そんな自分が、プログラミングを教える。
当然ぼくの中には、
- 「そんなに経験のない自分が、プログラミングを教えていいのか」
- 「もっと若い頃からやっている人がたくさんいるのに、自分が講師を名乗っていいのか」
というコンプレックスがあったんです。
最初の頃は、そのコンプレックスを隠そうとしていました。
- いかに自分ができる人間なのか。
- いかに自分に実績があるのか。
そういうことをアピールするようなホームページを作っていたんです。
でも、あまりうまくいきませんでした。
世の中には、本当にすごいプログラマーがたくさんいます。
経験も豊富で、技術力も高く、実績もある。
そんな人たちと同じ土俵で、「ぼくはこんなにできます」と競っても、勝てるわけがない。
だから、行き詰まってしまったんです。
無理に「できる人」を演じるのをやめてみた
そこで、ぼくは考え方を変えることにしました。
自分のコンプレックスを隠そうとするのではなく、逆にさらけ出していこうと。
アラフォーになってから、金融機関のサラリーマンをドロップアウトして、ほぼゼロの状態でプログラミングを始めた。
もちろん、最初から順調だったわけではなく、黒歴史まみれで、本当に苦労しながら、少しずつ学んでいった。
当時は今みたいにYoutubeもオンライン講座もなかったですから。
経験がありすぎる人には、初心者がどこでつまずくのか、かえって分からないこともあるかもしれません。
でも、アラフォーから始めたぼくなら、初心者の気持ちが分かる。
だったら、初心者向けの良い教材がないなら、自分で作って届ければいい。
そういう方向に、発信の軸を変えていった。
「自分はすごい人間です」と見せるのではなく、
「ぼくもゼロから始めました。だから、あなたが分からないところも分かります」
という立ち位置に変えたんです。
自分の経験不足を、隠すべき弱点ではなく、誰かの役に立つ経験として扱ってみた。
すると、実際にお客様が来てくださるようになったんです。
もちろん、恥ずかしさが完全になくなったわけではありません。
それでも、自分が隠そうとしていた部分を表に出したことで、ようやく「ぼくが何者なのか」を伝えられるようになったのだと思います。
振り返ってみると、あのとき必要だったのは、自分を大きく見せることではありませんでした。
経験が少ないことや、遠回りしてきたことを認めたうえで、それを誰かの役に立てる方法を考えることだったんです。
あすとろサイコロをやっていることも、まだ少し恥ずかしい
そして今、ぼくは「あすとろサイコロ」というプロジェクトに取り組んでいます。
ただ、ここにはプログラミングとは違った恥ずかしさがあります。
プログラミングは、世の中から見れば、比較的「かっこいい仕事」と思われやすい分野ですよね。
一方で、占星術やスピリチュアルという言葉を聞くと、「怪しい」と感じる人が多いでしょう。
もちろん、ぼくは自分がやりたいと思っているから、この活動をやってます。
でも、同時に、
- 「世の中の人は、ぼくのことをどう思っているんだろう」
- 「家族は、この活動をどう見ているんだろう」
- 「いい年をした自分が、こんなことをやっていると思われないだろうか」
という「羞恥心」も同時に持ち合わせている。
でも、今回の漫画のセリフを読んで、改めて気付かされました。
その恥ずかしさを抱えたままでは、うまくいかない。
周囲の目を気にして恥ずかしさを持ってやっている限り、「あすとろサイコロ」の活動はモノにならない。
そんな気がしたんです。
「恥ずかしい方が正解」の正解って、何?
「人生はだいたい恥ずかしい方を選んだ方が正解やで」
この言葉に出てくる「正解」とは、いったい何なのでしょうか。
漫画の中では、その答えが明確に説明されていたわけではありません。
でも、ぼくが思う「正解」は、後悔しない選択ということなのかなと思うんです。
もちろん、恥ずかしい方を選んだからといって、必ず成功するわけではありません。
恥ずかしい自分をさらけ出したからと言って、漫画家として大成功するとは限らないし、「あすとろサイコロ」も事業として大成功するかどうかは分かりません。
でも、
「あのとき、やっておけばよかった」
「本当は挑戦したかったのに、恥ずかしくて何もしなかった」
人生の最後に、そんな後悔をしないための選択。それが、ここでいう「正解」なのではないでしょうか。
たとえば、好きな人に告白するかどうかで迷ったとき。
- 「もし断られたらどうしよう」
- 「恥ずかしい思いをしたくない」
- 「今の関係が壊れたら嫌だ」
と思ってつい躊躇したくなるのが人間です。
でも、こういう場合はだいたいフラレても告白したほうが後悔しないものなんです。
ぼくも、これまで何十回とフラレてきましたが、今となっては笑い話のネタにできるものです。
だから、必ず成功する方を選ぶというよりも、やりたいと思っているのに、恥ずかしさだけを理由に何もしなかったことで後悔しないようにする。
その方が、「正解」なんじゃないかなと思います。
恥ずかしいからこそ、やりたいことが見えてくる場合もある
ぼくたちは普段、できるだけ恥をかかないように生きています。
- 失敗しないようにする。
- 弱みを見せないようにする。
- 周囲から変に思われないようにする。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、恥ずかしさを避けることが、いつの間にか「本当にやりたいことを諦める理由」になってしまうことがあります。
- やりたいけれど、笑われるかもしれない。
- 挑戦したいけれど、失敗したら恥ずかしい。
- 自分の本音を出したいけれど、変な人だと思われるかもしれない。
そうやって、自分の気持ちに蓋をしてしまう。
ぼく自身も、これまで何度もそういうことがありました。
プログラミングを教えるときは、経験不足を隠そうとしていました。
あすとろサイコロを始めた今も、占星術やスピリチュアルを扱うことへの恥ずかしさがあります。
でも、自分の弱さや恥ずかしさを隠して、誰かに認めてもらおうとするだけでは、いつまで経ってもうまくいかないのでしょう。
ぼくがプログラミング講座を始めたときは、そうでした。
最初から自信があったわけではありません。
恥ずかしさもありました。
でも、それを隠すのをやめたことで、ぼくの経験を必要としてくれる人と出会うことができました。
だから今回も、「恥ずかしいからやめておこう」とすぐに引っ込めるのではなく、もう少し出していく必要があるのだと思います。
今でも出しているつもりではいるのですが、たぶん、まだ足りないのでしょう。
何か参考になれば、幸いです。
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